孤独死が起こった不動産は売却できる?高く売却するためのコツを解説

所有している不動産や相続予定の不動産で孤独死が起こった場合、今後不動産を売却することはできるのか、不安に思う人は多いでしょう。

たしかに、孤独死が起こった不動産の価値はどうしても下がってしまうものです。
しかし、コツさえおさえておけば、相場よりも高く不動産を売却することができます。

今回は孤独死が起こった不動産の一般的な扱いを解説した上で、孤独死が起こった不動産を売却する際の注意点、孤独死が起こった不動産を高く売却するためのコツを紹介しましょう。

 

孤独死が起こった不動産は「事故物件」扱いされる?

孤独死が起こると、不動産は事故物件扱いされてしまい、売却が難しくなってしまうという話を聞いたことがある人は少なくないのではないでしょうか。

一般的に、自然死や病死による孤独死が起こっただけで事故物件扱いされることはありません。事故物件と見なされるのは、自殺や他殺など、事件・事故が起こった不動産です。

ただし、事件性の無い孤独死であったとしても、遺体を発見するまでに時間がかかり、遺体の腐敗が進み、死臭や体液で室内が著しく汚れていた場合には、心理的瑕疵があるとされ、事故物件扱いされてしまいます。

しかし、事故物件扱いされたとしても、不動産の売却ができなくなってしまうことはありません。

一般的に、事故物件の売却価格は通常の不動産よりも1~5割ほど下がってしまうと言われていますが、売却しようと思えば、いつでも売却することが可能です。

 

孤独死が起こった不動産を売却する際には「告知義務」に注意

不動産を売却する際、できるだけ高く売却するために孤独死が起こったことを秘密にしておこうと考える人もいるかもしれません。

しかし、孤独死が起こったことを告げずに不動産を売却した場合、告知義務違反による債務不履行責任を問われ、多額の損害賠償金を支払わなければならなくなる可能性があります。

トラブルを未然に防ぐためにも、孤独死が起こった不動産を売却する際には、孤独死が起こった事実を包み隠さず話すように心がけてください。

 

孤独死が起こった不動産を高く売却するためのコツ

孤独死が起こった不動産の価値が低下することは、どうしても避けられません。

しかし、いくつかのコツをおさえておけば、孤独死が起こった不動産をより高く売却できます。
以下より、孤独死が起こった不動産を高く売却するための5つのコツをご紹介しましょう。

 

1.プロの業者に特殊清掃・リフォームを依頼する

孤独死による死臭や汚れは不動産価値を著しく下げてしまうため、放置してはいけません。

不動産価値をできるだけ維持するためにも、プロの業者に特殊清掃やリフォームを依頼して死臭や汚れを完全に除去しましょう。

 

2.お祓いをする

孤独死が起こったという話を聞くと、心霊現象が起こるのではないかと不安に思う人は少なくありません。
そのため、誰もが安心できるよう、僧侶を招いてお祓いをしてもらうことも得策です。

お祓いをしている様子を写真に収めたり、供養証明書を発行してもらったりしておけば、売却の価格交渉の際に有効活用できるでしょう。

 

3.リノベーションする

建物の性能を向上させるリノベーションを行うもおすすめです。

多くの人が憧れる設備を備えた建物にリノベーションすれば、孤独死が起こった不動産であっても、より高い価格で売却することができます。

 

4.建物を解体して更地にする

建物を解体して更地にすれば、不動産の価値をある程度向上させることができます。

建物を解体しても、孤独死が起こったことを告知する義務は消すことができません。

しかし、更地にして数年間寝かせておけば、土地の価格を従来の価格に近付けることができます。なお、建物を取り壊した後は、駐車場として貸し出すなどして有効活用しても良いでしょう。

 

5.事故物件を多く取り扱っている不動産会社を探す

孤独死が起こった不動産を高く売却するためには、不動産会社選びも重要です。

事故物件を多く取り扱っていて、信頼できる不動産会社を探しましょう。

ちなみに、不動産会社への査定依頼は複数社に行うように心がけてください。相見積もりを行うことで、価格交渉を有利に進めることができます。

 

まとめ

 

孤独死が起こった不動産は、通常の不動産と比べると価値が下がってしまいます。
しかし、売却すること自体はそれほど難しくありません。

今回ご紹介した孤独死が起こった不動産を売却する際の注意点と孤独死が起こった不動産を高く売却するためのコツをしっかりおさえ、納得のいく価格で孤独死が起こった不動産の売却をしてください。

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